偉大な師匠―「人間国宝」蘇清良さんの面影を偲んで
台湾文化部により、高雄出身者として初めて重要文化資産保存技術「土水修造技術」の保存者に認定された蘇清良師匠が、今年(2023年)7月20日に逝去した(享年89歳)。
蘇清良師匠は大工として70年以上の経験を持ち、台湾でも珍しく中華伝統建築と和洋折衷近代建築の両工法に通じた技術者だ。過去には国立台湾博物館の鉄道部パークなど、国定史跡の修復でも活躍した。台湾糖業博物館、鳳儀書院、高雄市立歴史博物館、愛国婦人館、左営旧城東側門、旧三和銀行など、高雄の重要史跡や文化資産の数々も、「人間国宝」故・蘇清良師匠による手製の工具や精緻な工法により、かつての優美な風貌を取り戻すことができた。
蘇清良師匠は、生前最後のインタビューとなった6月の訪問時にも、自ら修復を手がけた鳳儀書院で、燕尾屋根などの細部の仕上がりをつぶさに確認していた。1814年に建造された鳳儀書院は、台湾に現存する最大規模の学問所跡である。4年にわたる修復を経て2013年に正式リニューアルオープンし、かつての繁栄ぶりを彷彿とさせる姿に生まれ変わった。
「台湾の頭から尻尾まで、北は淡水から……南は恆春まで仕事をしましたよ」蘇清良師匠が初めて修復に携わった史跡は、台北公会堂だった。その後の足跡は、淡水の紅毛城、台北迎賓館、国立台湾博物館の鉄道部パーク、新竹州庁舎、霧峰林家花園、高雄の鳳儀書院、高雄市立歴史博物館など、台湾全土に及ぶ。
蘇清良師匠は1935年、高雄の湖内で生まれた。小学校を卒業する前から大工の手習いを始め、16歳で正式に弟子入りした。当時の親方は背が小さい彼が壁を塗りやすいよう、特別に脚立を作ってくれたという。蘇清良師匠は2018年頃から大工技術の教育と重要技術の継承に力を入れ始めた。一家が三代にわたり台湾伝統建築の修復に携わってきたことも、美談として語られている。偉大な技術者の面影を偲び、台湾文化の保存と継承に対する大いなる貢献に思いを馳せたい。
由文化部認證,高雄市首位重要文化資產保存技術「土水修造技術」保存者蘇清良匠師,於今(112)年7月20日辭世,享壽89歲。
蘇清良匠師從事土水行業逾70年,是臺灣少數漢式傳統建築及和洋式近代建築兩大系統兼擅之傳統匠師,曾參與國立臺灣博物館鐵道部等國定古蹟修復工程,高雄許多名聞遐邇的文資景點,如:橋頭糖廠、鳳儀書院、高雄市立歷史博物館、原愛國婦人館、鳳山東便門、舊三和銀行…等,都是由已故人間國寶蘇清良匠師以自製工具及細膩工法,恢復古蹟原先優美的面貌。
蘇清良匠師於今年6月接受採訪,這是他生前最後一次受訪,在由他親手修復、古色古香的鳳儀書院中細數修復軌跡,例如屋頂的燕尾翹脊,興建於1814年的鳳儀書院是臺灣現存規模最大的書院,經過4年修復,2013年正式重啟門扉,展現昔日風華。
「我從臺灣頭做到臺灣尾,從淡水一直做……,做到恆春。」蘇清良匠師修復的第一件古蹟為臺北公會堂,爾後足跡遍及全臺,包括:淡水紅毛城、臺北賓館、國立臺灣博物館鐵道部園區、新竹州廳、霧峰林家花園、高雄的鳳儀書院及高雄市立歷史博物館等等。
1935年出生高雄湖內,小學尚未畢業就接觸土水工作,16歲正式拜師學藝,由於個子小,師傅還特製一張矮凳讓他站著抹牆。2018年起,蘇清良匠師逐漸轉型為土水修造技術教學業師,將重要技術傳承下來,蘇清良匠師一家三代投身臺灣傳統建築修復工作,更是傳為佳話。讓我們藉由回顧一代大師的身影,緬懷蘇清良匠師對臺灣文化資產保存與傳承的貢獻。