人気インフルエンサー林倩さんが高雄の魅力をアピール
◎文/李曉萍 ◎翻訳/有田夏子 ◎写真提供/林倩、高雄市政府新聞局
若い世代はYouTubeやインスタグラム、Facebook などのソーシャルネットワークメディアを通じて積極的に情報を発信し、独自の視点で都市の姿を捉え、映像の力で新たな潮流を生み出している。インスタグラムで27万人のフォロワーを有する超人気インフルエンサー、林倩(Mercedes Lin)さんのフォト作品が、台湾の特色ある風景を世界に広め、注目を浴びている。彼女は今年、高雄市政府新聞局の招待を受け、国慶節の花火大会を撮影した。花火に国旗、高雄港に高雄流行音楽センターなど、視覚モチーフを取り入れた彼女の作品は、高雄の多様性あふれる景観を世界に向けて大いにアピールした。
林倩さんは、台湾の旧暦新年をテーマとした一枚の写真をきっかけに、多くのフォロワーを獲得した。鮮やかな黄色のチャイナドレスに身を包んだ林倩さんが、黄色の獅子舞と一緒に横断歩道の中央に立ち、その背景には信号待ちの原付がびっしりと並んでいるという写真だ。台湾文化の特色を鮮やかな視覚イメージで表現したこの写真は、各国の旅行サイトで次々とシェアされた。
林倩さんは撮影テーマに強いこだわりを持っている。一般のモデルたちが証明写真のような写真を載せることが多いのとは違い、彼女は撮影スタッフとともに時間をかけて画面構成を考え、その土地の特色と伝統文化を作品に盛り込む。画面の中の林倩さんは、生き生きとした表情とポーズで、撮影場所の魅力を最大限に伝えてくれる。
ファッションリーダーの目に映る高雄の魅力
林倩さんの目に映る高雄は、多様で変化に富む都市だ。85階ビル、高雄ライトレール、西子湾、蓮池潭などは、どれも高雄らしさを感じさせてくれるモチーフで、中でも彼女は85階ビルと高雄ライトレールの組み合わせが特に気に入っていると言う。「高雄ライトレールは、都市の美しい移動風景なんです」。
林倩さんはまた、高雄の廟の美しさを絶賛する。三鳳宮では、空を埋め尽くすように吊るされた赤い灯籠が、幻想的な光景を生み出している。蓮池譚に聳え立つ龍虎塔と玄天上帝の巨像には、伝統と最先端の流行を併せ持つような美しさを感じると言う。
ライトレールに乗って、高雄の美を探索しよう
林倩さんが一番好きなのは高雄のゆったりと心地よい生活リズムで、ライトレールの車窓から風景を眺めている時、特にそのような気持ちを感じられると言う。
彼女のおすすめは、高雄港沿いを走るライトレールの路線である。西子湾駅から出発して、哈瑪星エリアの鉄道文化パークで降りると、古い時代の鉄道列車や大型芸術作品など、写真撮影に最適のモチーフが並んでいる。そこから再びライトレールに乗って、駁二芸術特区の大義駅で降り、大港橋をゆっくりと散策する。そこから真愛碼頭駅まで行けば、高雄流行音楽センターや大型貨物船など、最新の都市風景が広がっている。旅運中心駅や高雄展覧館駅で降りれば、85階ビルの迫力ある姿を間近に感じることができる。短い路線に乗るだけでも、高雄の多様な魅力に出会えるのだ。