旗山の歴史と文化を巡る旅

　老舗の印鑑店でオリジナル印鑑をオーダーしたり、古民家をリノベーションしたお店で伝統スイーツを味わったり。バナナの名産地「旗山」で、歴史と文化を巡る旅はいかが？

心影印房

　「心影印房」は創業100年、旗山で唯一現在も手彫りの印鑑を取り扱う老舗の印鑑店だ。三代目店主である黄澤祥さんは、祖父と父から手彫りの技術を受け継いだ。親子三代にわたって地元の文学サークル「旗峰詩社」の会員であり、本行のかたわら詩の創作にも取り組んでいる。手彫りの印鑑を彫るには、各種の字体に精通しなければならない。最も難しいのは、図案となる文字を逆向きに書くことであり、その後は彫刻刀で一つ一つ丁寧に彫っていく。今では機械彫りが普及しているが、手彫り印鑑の独特の魅力は代わりがきかない。

風起文旅

　旧市街の近隣に位置する民宿「風起文旅」は、かつて「東洋旅社」という旅館であった。東洋旅社の隣には、1950年代に旗山の繁栄のシンボルとして一世を風靡した「仙堂戯院」があったため、多くの歌劇団やスターが東洋旅社を訪れたという。「風起文旅」のオーナーは在りし日の華やかな趣を取り戻すため、古い建物をリノベーションし、現代的なデザインを基調として、赤レンガや人造大理石の床といったレトロな要素を取り入れた。壁に貼られた古写真も、昔の思い出を伝えてくれる。

　街歩きに疲れたら、レトロな赤レンガが趣のあるスイーツ店「呉厝伝統豆花」に立ち寄り、子ブタの豆花団子スープを味わってみては？ここは旗山の名家「呉家」の発祥地で、スイーツのほかにもその独特の建築で有名だ。アーチ状の門が連なる通り道は、まるで過去の時代にタイムスリップしたかのような景色で、多くの建築家も足を運んだという

旗山文青懷舊遊
文/Winnie 攝影/Carter

走訪香蕉大城旗山，開啟一場文青懷舊遊程，在當地唯一手工刻印店刻下自己的印章，或在充滿韻味的老屋裡吃甜點，體驗老屋重生的魅力。

心影印房是一家百年手工刻印印章店，第三代黃澤祥傳承爺爺與父親，不只堅守純手工篆刻，祖孫三代也都是旗峰詩社成員，一手寫詩、一手雕刻。黃澤祥分享，手工刻印必須精通各種書法字體，尤其寫反字最困難，接著使用銼刀一筆一畫雕刻，儘管機器逐漸取代這門功夫，手工雕刻的獨特性是無可取代。

鄰近老街的風起文旅民宿，前身為東洋旅社，旅社旁曾佇立50年代旗山繁華指標仙堂戲院，接待過無數歌舞團及明星。為了重現往日風華，民宿負責人啟動老屋修復計畫，在現代設計中保留舊磁磚、磨石子地板，加上牆上的老照片，訴說往日時光。

逛累了，推薦到吳厝傳統豆花，在充滿懷舊風情的紅磚古厝中，品嘗可愛的小豬湯圓豆花。吳厝是旗山望族吳家的發源地，穿過一長串相連的拱門通道，彷彿走進時光隧道，吸引了無數建築愛好者來訪，品嘗點心外，也能細細品味老建築之美。