Love Kaohsiung 愛.高雄No.362025/04
那瑪夏はホタルの季節 春の夜を彩る幻想的な光の川
春の暖かさが心地よい4月、高雄市の山間部にある那瑪夏区では、無数のホタルたちが姿を現す。地元集落の伝説によれば、那瑪夏は「神々のすむ場所」だと言われている。光害の無い清らかな山の森で、ホタルの淡い光が揺れ、野山いっぱいに光の川が流れる。それはまるで、神々の領域に足を踏み入れたかのような光景だ。

生態資源の豊富な那瑪夏区では、ホタルの保全への取り組みが功を奏し、台湾全土に生息する60種類のホタルのうち、黒翅蛍、紅胸黒翅蛍をはじめとする15種類以上のホタルを観察することができる。ホタル観賞コースとしては、「拉比尼亞」、「達卡努瓦」、「瑪星哈蘭」の3つの遊歩道があるが、今年はさらに「南沙魯」遊歩道が休日限定で開放された。いずれのコースでも、専門のガイドスタッフたちが、参加者をホタルの奥深い魅力を探る旅へと導いてくれる。
ホタルの鑑賞シーズン中、瑪雅里と達卡努瓦里では、毎週金・土・日曜日に地元の農産品や美味しい焼肉、原住民族の工芸品を販売するマーケットが開かれる。ここでは原住民文化を体験できるほか、4~5月はモモの季節であり、皮が薄くて実が柔らかく、香り豊かな那瑪夏産のモモを味わうことができる。

生態保護の観点から、ホタルの鑑賞コースへの入場は制限されており、鑑賞の際は事前にチケットを購入しなければならない。チケット代の250元には、150元の鑑賞チケットと、マーケットの指定店で使える100元の買い物クーポンが含まれている。ホタル観賞シーズンは4月27日まで。春の山林で開かれる、盛大な光の宴をお見逃しなく。
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