茂林の山林で 多納村の文化に触れる

　冬の季節、茂林の山々は霧に包まれ、絵に描かれたように美しい。このたび、独自の文化が息づく多納村で、ひそかに人気のコーヒーショップ「一山沐珈琲屋」を訪れた。ドリップコーヒーの香りに包まれながら、多納村の文化に囲まれていると、真冬の風も温かく感じられるから不思議である。

　「一山沐珈琲屋」の卓瑞賢店長は、コーヒーテイスティングの国際大会「International Coffee Taste Master Championship 2019」の優勝者だ。代々多納村に住む卓瑞賢さんの一家は、コーヒーの栽培、製造、カウンターまでを自分たちで手がける。そして、卓瑞賢さんのコーヒーテイスティング技術が最高の味を保っている。静かな山間の町で、達人の入れるコーヒーをすすり、地元の香辛料「馬告（マーガオ）」を使ったスコーンと手製プリンで贅沢なひとときを楽しむ。ゼリーのような食感の「ミックス愛玉」もおすすめだ。

　ルカイ族の伝統文化を色濃く残した多納村では、百歩蛇、陶器の壺、ユリの花、太陽など、ルカイ族の伝統的な意匠をモチーフとした彫刻や図案がいたるところで見られる。伝統建築「石板屋」は、地元で採取できる建材を用いたグリーン建築で、冬は暖かく夏は涼しく過ごすことができる。
村人が石板で焼く肉やソーセージの香りがあたりに漂う。伝統料理ジナフ（吉拿富）は、たっぷりの豚肉を粟で包んだ粽料理。粟にしみこむ肉汁がおいしい。

　食事の後は、山林の景色を眺めながら腹ごなしの散歩に出かける。「勇士散歩道」は往復約20分ほどのコースで、子どもからお年寄りまで気楽に登れる。道中には、「勇士召喚台」や「人頭祭祀場」などの歴史的な場所があり、看板にはルカイ族の戦士たちの狩猟や防衛の伝統について書かれていた。美しい景色と伝統文化の旅へ、あなたも出かけてみませんか？

　　冬日茂林山區，雲霧環抱群山，在這如詩如畫的絕景中，多納部落獨具魅力。這裡隱藏著一間別具風情的「一山沐咖啡屋」，來此享受一杯手沖咖啡，並帶著咖啡香氣感受多納部落文化，冬日的寒風彷彿也變得溫暖富有內涵。

　　「一山沐咖啡屋」店長卓瑞賢是2019年國際咖啡杯測大師賽冠軍，他的家族世代居住在多納部落，店內從咖啡種植、後製到前端吧檯，由家族一手包辦所有環節，並透過卓瑞賢杯測技術確保咖啡的最佳品質。在山上寧靜的角落，品啜冠軍手沖咖啡，搭配馬告司康及手工布丁，或者來點Q彈滑溜的綜合愛玉，非常享受。

　　多納是保存魯凱傳統文化較完整的聚落，處處可見百步蛇、陶壺、百合花、太陽等魯凱文化意象的雕刻或圖騰，石板屋就地取材，住起來冬暖夏涼，是名符其實的綠建築。

　　村民以石板搭建燒烤台，料理著烤肉、香腸，香氣四溢散播數里。著名的原民傳統美食吉拿富，以小米製作並將豐富的豬肉內餡包覆其中，米香伴隨豬肉油脂滲透到每一口，十分美味。

　　吃飽後再到勇士步道散步欣賞山林景色稍作消化，這條迷你步道來回約需20分鐘，是老少咸宜的路線。一路前行，路經勇士呼喚臺和祭人頭場，透過解說牌瞭解部落男子狩獵和保衛族人的歷史，是一趟兼具美景和文化的知性之旅。
█一山沐多納咖啡屋
地址：高雄市茂林區多納里6-6號
電話：0932-500065
時間：9：00～17：00
FB：一山沐多納咖啡屋