Love Kaohsiung 愛.高雄No.102024/10
金馬賓館現代美術館で叶う エコでグリーンな芸術体験
寿山のふもとにある「永添芸術・金馬賓館現代美術館」は、高雄港にも近く、かつては離島へ派遣される軍人たちの出立の地だった。現在は芸術の発信地として生まれ変わり、高雄市民の生活に溶け込んでいる。
金馬賓館は、台湾の戦後建築を代表する建物で、「建築の歴史的価値の再現」を原則としてリニューアルされた。ベテラン職人の指導の下、伝統工法を用いて洗い石や人工大理石の質感を再現したほか、現在では珍しい陶器製のレンガを探し求め、かつての廊下の姿をよみがえらせた。
生まれ変わった「金馬賓館現代美術館」は、灰色系の外壁が背後の山林風景に自然に溶け込み、大きな掃き出し窓から差し込む陽光は、時間帯によって陰影が変化する。静けさと優雅さに満ちた空間で、各分野を横断する多元的な展示を鑑賞できる、歴史と芸術、自然が一体化した桃源郷のような美術館だ。
世界的な炭素削減の動きを受けて、当館はグリーンでリサイクル可能な建材を使用している。2階のレストラン「ALIEN All-Day Lounge」では、フードマイルの少ない地元の食材や建築余材をリサイクルしたトレイの使用、グリーン調達の実施などの取り組みにより、「エコフレンドリーレストラン」の認証を取得した。今年2024年末まではキャンペーン期間中で、高雄ライトレールの「寿山公園駅」で下車のうえ、金馬賓館現代美術館を参観し、チケット売り場でFacebookまたはInstagramで「いいね」を押すと、基本展示参観料が50元引きとなる。エコでグリーンな芸術体験で、炭素削減に貢献してみよう。