Love Kaohsiung 愛.高雄No.332024/10
高雄市政100周年 「百年好市」探訪イベント
1920年に「打狗」から「高雄」へと改名され、1924年に「高雄街」から「高雄市」へと昇格した高雄市は、その百年の間に小さな港町から大規模な工業都市へと発展し、今では世界中から観光客を集める文化都市へと成長してきた。
港町高雄のこの百年における成長と繁栄を記念して、高雄市では「百年好市(100 Years of the Good City)」と題する一連のイベントが開催される。なかでも「好市繞境(高雄探訪)」イベントでは、工業、海洋、鉄道、歴史の4テーマに沿って、13の探訪コースが企画された。レジャーボート工場の見学、猟師の案内による萬山原住民集落の訪問、19世紀に東方を旅したスコットランドの写真家 ジョン・トムソンの軌跡をたどる旗津・鼓山の旅など、いずれもツアーガイドの説明を受けながら高雄の美しい海や山の景色、地元の産業などを知るのに最適なコースである。
また、高雄各地の史跡や会場でも関連イベントが催され、10月には左営孔子廟にて客家人に伝わる伝統音楽「八音」、「南管」の演奏や、伝統舞踊「涼傘団」といった無形文化財のパフォーマンスが披露されるほか、打狗英国領事館にて考古学をテーマとした親子向けの参加型イベントが開催される。また、逍遙園では建築84周年および修復4周年を記念して、建築当時の家主である大谷光瑞が催した「逍遙の宴」が再現され、地元の食材を用いた料理、生け花、茶道、音楽など、和洋の融合した独特な宴を体験することができる。
「百年好市」は、12月まで開催中。百年の時の流れの中、伝統の継承と革新を繰り返しながら成長を続ける高雄市の歩みを振り返り、新たな魅力を発見しよう。