發布日期:2025-10-23更新日期:2025-10-21
中油職員思い出のレトロスポット 「六燃丁種宿舍」
MRT「世運」駅の近く、古跡「中油宏南宿舍」の敷地内にある木造の連棟式建築「六燃丁種宿舍」では今年ついに修復が完了し、建物を囲っていた高い塀が取り払われ、一般参観客に開放された。1940年代における台湾経済の躍進を象徴するこの建物は、過去80年間、数世代にわたる「中油」(※旧称「中国石油」の略称、改名後の現社名は「台湾中油」)の職員にとっては共通の思い出が残された場所でもある。
第二次世界大戦中、日本政府は台湾に海軍の第六燃料工場を建設し、その本部を高雄に設立した。その際、士官や技術者のために甲、乙、丙、丁の四種類の宿舎が建設され、そのうち丁種は二棟続きの木造家屋だった。戦後、この海軍第六燃料工場(六燃)高雄本部は、高雄煉油工場と改名され、中国石油に接収された。中油の職員たちは、昼間は台湾工業の発展のために働き、夜はこれらの宿舎で家族と暮らした。
丁種宿舍は独特の木造構造を有することから、2014年に高雄市の指定古跡に認定され、台湾中油がシロアリなどの難題を克服しながら、三年にわたる修復を完了した。屋内には古い家具や写真が展示され、まるで往時にタイムスリップしたかのようだ。
屋内では、国立科学工芸博物館の協力により「建物が語る」プロジェクションアートが企画され、宿舎の歴史や建築技術などを楽しく学ぶことができる。屋外では、かつて病院やプールなどが配置されていた生活エリア、樹々の生い茂る緑の天蓋、木の窓枠など、レトロ感たっぷりな光景が広がっている。昔懐かしい「梅花アイス」は、中油の売店で売られていた人気商品だ。
六燃丁種宿舍には、台湾の工業化の歴史や、当時の生活文化の息吹が残されている。静けさの中、台湾と高雄の物語に耳を傾けてみよう。
新懷舊秘境 六燃丁種宿舍重返油人記憶
文/李瑰嫻
鄰近捷運世運站,中油宏南宿舍區內的「六燃丁種宿舍」為連棟木造建築,曾被高牆包圍,今年翻新開放,串起自1940年代到臺灣經濟起飛,80年間數代「油人」的共同回憶。
二戰時期,日本政府在臺設立第六海軍燃料廠,本部設於高雄,並為軍官及技術員興建甲、乙、丙、丁四種宿舍,丁種採雙併木造格局。戰後六燃高雄本部改名為高雄煉油廠,也就是中油,其員工白天為工業發展付出,夜晚則在宿舍區度過家庭生活。
丁種宿舍因獨特木造結構,2014年被指定為高雄市定古蹟,中油克服白蟻等難題耗時三年修復,走入其中,看著老家具與老照片,彷彿穿越時空。
現由國立科學工藝博物館協助規劃,透過動態投影、導覽呈現宿舍緣起與建築工法,讓古蹟說故事;走到戶外,漫步曾經有醫院、游泳池,生活自成一格的宿舍區,看樹木交錯成天然綠帳、充滿懷舊風情的木框窗戶,還可品嚐懷舊的「梅花冰棒」,是昔日中油福利社招牌。
六燃丁種宿舍承載臺灣工業化歷程與日常文化縮影,靜靜訴說著屬於高雄與臺灣的故事。